鴛鴦呼蝉庵日乗

2006.07.20  レジュメ

 職場で頼まれて、8/2の5分ほどの報告のレジュメ作成。
「中高一貫校における小説教材の指導について」の前提条件
A中高一貫で扱う目的 受験のための先取り学習、効果的な国語力向上
B中高一貫の教材 系統的な教材配置、オリジナル教材(投げ込み教材)
C中高一貫の指導方法 指導(活動内容)の系統性、熟考型(問題解決学習)による学び合い
[1.]系統的な教材配置
[1−1 ]発達段階を考慮した教材配置
[1−2 ]中学・高校の教科書の小説教材の現状
[1−3 ]定番教材は、文化的な価値が高い
[2.]指導の系統性
[2−1 ]発達段階を考慮した指導の変化
  [@ ]一問一答形式から問題解決のために熟考形式へ
  [A ]学習者が自ら考えて、自らの意見を発表する指導
  [B ]深いよりとみと、広い視野を持つための学習活動
[2−2 ]書くことを中心として自分の意見を整理していく学び合い活動へ
[3.]実践例
[3−2 ]実践の基本、「読む、考える、書く、読む」の4時間活動
  第1時 教材を音読し、疑問点や気づいた点をノートにまとめる。語彙調べも行う。
  第2時 気になる点の中から、絞り込み、読み深めていく。グループで話し合い、考えを深める。
  第3時 意見を紙(B4罫紙)にまとめる。
  第4時 全員分を縮小して印刷し、配布して読む。友達のもので気づいた点を発表する。

扱う候補の作品
「桃太郎」巌谷小波、「桃太郎」芥川龍之介、「トロッコ」芥川龍之介、「鼓くらべ」山本周五郎、「杜子春」芥川龍之介、など

 中学の国語の指導過程については、大村はま実践、遠藤瑛子実践、安居聰子実践に学ぶところが大きい。この3名の実践は「単元学習」と言われているが、PISA(Programme for International Student Assessment)2003で求められた熟考型の授業であり、問題解決学習であり、生徒同士が学び合う学習である。これらの実践を読むと、授業活動の奥深さを実感できる。若い教員からベテラン教員まで薦めたい実践であり、これからの国語教育の方向がここにある。

[今日の記録]
睡眠時間:4:30就寝、7:00起床、2:30時間。
天気:曇
最高気温:24度

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