鴛鴦呼蝉庵日乗
2005.03.04  雪景色

 雪景色の美しいことは、だれが見てもそうなのですが、雪景色の美しさは全体を捉えたときであって、雪が泥にまみれる様子や、雪の中の小さなほこりや、すすや、溶けかかった時の様子とか、いろいろにまつわる雪景色の細部を見ることはなく、全体を、おおまかに見た場合の、いわば距離を置いた美しさだと思います。

 景色というものは、そうなのかもしれません。全体というと語弊がありますが、全体のように把握する美しさであって、細かな実態とは異なることもあるのでしょう。

 多分、評論も同じ事が言えると思います。ある人の論点とはどこか目的や方向があります。その方向や範囲、それが狭いか広いか、それを見極めるのでしょう。そして、評論の筆者とは同じ立場に立たず、筆者の立場を理解しつつ、筆者の論点では抑え切れていない部分について切り込んでいく。それが評論についての意見文の基本的な原理だと思います。

 夜になって、すっかり冷えてきました。ふくらはぎもかなり痛くなっています。

 円満字さんから連絡。丁寧な人です。とても優秀な編集者だと思います。

 浜本先生より連絡。叱咤激励。珍しい。雪が降りましたよ。

[今日の記録]
睡眠時間:3:30就寝、6:50起床、3:20時間。
天候:雪のち曇り。最高気温4度。湿度83%。
花粉症:若干の鼻水。具合はいいです。

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