鴛鴦呼蝉庵日乗
2005.01.25  人材投資と企業内教育

 久しぶりに知り合いの印刷所の人と談話。政治や経済などいろいろ。お金が流通しないと経済が停滞するから、その方策について。経費節約して、リストラして縮小しても利益はあがりません。リストラには限界があります。拡大しか可能性はないわけで、そのために投資すること、それは人材に投資することです。人を作ることが次の会社をよくしていきます。人を作らないと、企業や団体はだめになっていきます。人づくりに金を惜しんではいけません。人づくりこそ、投資の価値は十分にあります。モノに投資しても大した働きはしません。モノを使うのが人間だからです。
  今日の話では、コンピュータ製版、DTPによって刷版まで作成できてしまうので、フィルムや汚れなどなくなりました。その反面、版下作りの方では迅速になり、仕事が速く終わって時間があまるそうです。印刷工程の方ではめいいっぱい作業しても終わらない。製本・仕上げの方もそうです。そういう差が出来てしまう。そういう格差をどうするかですね。調整は難しいですが、それぞれ価値があります。

 例えば賃金を1000円上げても、その人が疲労しているのなら、あまり効果はありません。10万でもおなじでしょう。ならば、会社の人員を増やすと、一人当たりの仕事量が少し減ります。そして販路拡大で仕事量は増えます。また人員を増やす。で、ある程度で止めて、そこからは自然と退職を補完するようにします。それで、流れはよくなります。ある程度の流れ、バブルがふくらむ前に戻して、バブルが早期に崩壊したことを想定した経済政策が必要ですが、今更そのようにはできません。それゆえ、どうするか。
  企業が金を持っていてもしかたないのです。それを人に分けていくことで、消費になり、流通になります。蓄えは人材です。人材を作るのです。発見するではなくて。これからは学校教育のみならず、企業内人材育成教育も必要です。その観点からの教育学が構築されるべきでしょう。教育学がいつまでも学校教育にかたよっていては、狭くて、広い視野が得られません。

 フォントについて尋ねたら、ヒラギノでした。モトヤのはあまり使っていないとのこと。ヒラギノはいいのですが、書籍本文にすると、少し疲れます。游明朝体Rを検討しています。これなら小さい文字でもきれいに読めます。可読性、そのきれいさ、いいフォントはなかなか少ないです。

 月曜日が睡眠時間2時間、火曜日が睡眠時間1時間と極端になってきました。夜になると焦ったり、いろいろ考えたりで進みませんし、悩みます。それで、いつの間にか5時をすぎることしきりに。困ったもんです。 

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