鴛鴦呼蝉庵日乗 2003
  2003.10.26  同じと違い 
 

 捜し物ついでに、鞄の中を整理。不要な書類を捨てると、いくぶんか軽くなりました。

 意見を述べているつもりで、人の意見を代弁していることになる場合があります。仮借する意見もいけんなのですが、しかし説得力という点、つまりわかりやすさという点では、仮借された意見は事実としての引用にすぎないので、自分独自の意見の難しさを痛感しているところです。

 200人ほどの文章を読んでいるのですが、個性がある反面、人の意見に引っ張られてしまうことで、自分に枠をつけてしまうところが実は、難しいですね。

 今日は、この後も、作業が続きますが、夜明け前に終わるかどうか、というところでしょうか。

 時計の針の音がきになったので、明日には針音のしない時計を買い求めます。もっと早くに買えばよかったかもしれません。

 水準器で調べたら、本の重みで、部屋が傾いているのがわかりました。それで、今回、本を全て移動したら、やはり本の方角に傾きが出てきました。今住んでいるのは二階ですから、地震が来たら、間違いなく床が抜けるか、この家は倒壊するのではないかと。もっとも、そんなに本があるわけではないですが。全室の本をあわせると、5千冊ぐらいでしょうかね。ゾッキ本ばかりですが。

 ストレスが溜まると間食し始めてしまいます。それで、炭水化物の摂取が多くなって、むくみが出てきますね。そうなると体重も増えて、体が重くなりますし、そして、口腔内もむくみが出ますから、滑舌もより悪くなります。発音を間違えたり、いいよどんだり、声がでなくなるなどの症状が出てきます。その兆候があるので、少し体重制限を。2kgほど絞る予定。運動不足も原因です。研究不足も原因ですね。努力不足が一番の原因でしょう。

 たまりに溜まった仕事がなかなか終えられません。締め切り遅れの仕事が山となってます。いろいろなことから手を引きたいと思うこのごろ。

 受験生を抱えた保護者の何人かの相談を受けましたが、すべて、共通したのが、受験生本人よりも、親の方が受験するような緊張感にいること。同じように悩むのは、高校1年までですね。小学生までは親としての立場で聞きますね。中学生から高校1年までは、同じ立場として、人間として理解ていくことになります。高2からは、他人の大人として理解ていくこと、対等にしていくことになりますね。つまり、子ども扱いしないことです。
 以前、愚痴をまとめに受け取ってしまうことについて、少し書きましたが、同じ事ですね。受験生は自分との戦いだから、自分の限界が見えてしまうので、他にぶつけようがない自分という原因に悩みます。だから、いらいらするので、そのはけ口として、愚痴を言ったり、いらいらして当たり散らすことになります。それを受け止めるとき、同じように悩んでいては、はけ口になりません。大人として、それを理解してそして対処する、そういうことが必要ですね。心の中では、いろいろ不安をかかえるのは、受験生のみならず、親も同じです。でも、その親がおろおろしては受験生の不安を助長させてしまいます。悠然としていくことが、大人なんですね。受験生を抱えると言うこと、この場合は、大学受験ですが、その時、大人としての親の立場になれるか、ここは親が成長していく必要があるときなんですね。
 大学受験とは高校卒業がほとんどですが、高校卒業とは、子が卒業するのみならず、親が子育てから卒業する最後の一年です。だからこそ、親は大人として心を入れ替え必要がありますね。子の成長を願うなら。
 それは、経験でもなかなかわからないものですから、感覚なのですね。理解すること、アドバイスすること、大人と子どもとの境界線に居る限り、その場所からは遠ざかることはできないのです。

 すべては、自分という個性をどのようにとらえていくかにかかっているのですが、それはまたいずれ。

 孤独感ということについて、また考えました。これもまたいずれ。孤独であることは、生きている証拠。

 4:00就寝、8:30起床、その後、11:00-13:00、16:00-18:00仮眠。8:30睡眠。ただし、熟睡せず。歯茎の出血がなかなか止まらず、苦労。


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