鴛鴦呼蝉庵日乗 2003
  2003.04.01 手術後6日目

 体調回復のため、湯治と、休養のつもりでしたが、散歩のつもりで歩いていたコースが、実は険しい山道で、疲労してしまいました。で、述語の報告ですが、抗生物質も3日目にして終わりでしたが、以前も抗生物質を飲むと、体力の低下がありましたので、今回も動悸が出る寸前の状態でした。痛み止めも切れましたが、痛みの方は少なくて、歯の違和感があって、時折鈍痛がある程度です。ただ、詰め物が取れてしまったので、その痛みが多少有ります。
 腫れは引いてきました。一時は、目の下まで、すっかり腫れましたが、今は、左の頬の下の方がふくれている段階です。ただ、左側の歯茎は動かすとまだ引きつった感覚があって、怖いですね。左の頬はまだ熱を持っていて、冷やさないと熱い状態です。
 一番辛いのが、食べ物ですね。小さく切って奥歯で噛まないと、前歯の振動で、歯茎の奥、歯根のあたりが響きます。それゆえ、切るのですが、これが一番面倒です。辛いのが、刺身のたこで、これが小さく切れない。切れないのが一番面倒ですね。それから、長いもの。そばが面倒でした。けっきょく噛まないで、すすり飲み込んでしまったのです。それで胃の負担がかかってしまい、辛かったのは事実ですね。特に、いただいた薬がよく効いたので、胃に負担がかかりました。その分、痛みがなくて、助かりましたが、薬を飲んだらすぐに効くので、怖いと言えば怖いですね。助かっておいて、こう思うのはなんですが。
 歯磨きも困りました。下の歯は簡単に磨くことはできても、上の歯は磨くのは苦労で、歯の先の方だけゆっくり磨くだけでした。もう一つが、糸です。手術の糸が唇の内側に触るのです。その触った唇が痛むのです。そして、汁物、特に醤油などの使うと、その汁が糸に染みこんで、なかなか取れないのです。うがいだけではだめでした。これが困りましたね。まだ、抜糸までは数日あるので、この状態もがまんが必要です。
 かみ合わせの方は、なんとか工夫していたら、それが普通になってしまいました。我慢していくと、普通になります。それが正しいことかどうかはわかりません。もう少しの我慢かもしれません。まだ、治療の経過がわかりませんから、数日後の検診で決まります。

 湯治といっても、その辺の温泉ですが、温泉ではあまり効果はなかったですね。それで早めに就寝することにして、食事をしてから、一時間ほどで就寝。でも、夜中に目が覚めるのです。で、結局、もう一度寝たのが一時頃。それでも普段よりも早いので、睡眠時間は十分にあったと言えるでしょう。ただ、じっくり寝たという感覚はないので、結局睡眠不足状態のままとなっています。

 本来なら、3日と4日とで休養をとろうと思っていたのですが、そんなことは甘くて、仕事がびっしり入りました。明日は午前と午後と3カ所で、いろいろな書類提出と、そしていろいろとしなくてはいけないことが溜まっています。溜まるというよりも、しなくてはいけいことですね。体力勝負の年です。


前へ 目次 次へ
かくかい Copyright 黒川孝広 © 2003,Kurokawa Takahiro All rights reserved.