鴛鴦呼蝉庵日乗

2001.8.25 わさびソフト−伊豆の小旅行
   本来、8/11から3日間、休暇をとって旅行にいく予定でしたが、12日から急な予定が入り、休むことなく来てしまいましたので、8/24−8/25と伊豆へ小旅行へ行って来ました。今回のテーマは特に設定せず、だらだらと行こうと思い、中伊豆に宿を取って東伊豆でも、西伊豆でも行けるように考えたのです。初日は東から伊東を超えて中伊豆に行くことにしました。冷川を過ぎたところで、近くに滝があるとの看板が目に入りました。清流と滝があると、どうしてみ見たくなる質なので、これはと思い、その看板通りの道を行くことにしました。15k程度だから、そう遠くはないと思い、たどり着いたのが、下の滝です。通常なら、水量はこれほどはないそうですが、当日は台風の後だったため、水量は普段より多めらしいです。
台風の後のため、水量が増えている滝です。
以前は、滝の裏の道から、滝を見ることができたのですが、現在は道が崩壊してしまい、通れません。滝のそばには、水しぶきがあがりますが、これはマイナスイオンの発生していることなので、それは、健康上よろしいということです。しかし、そういう理屈よりも、単に涼しい、迫力のある落水には、しばし、時が過ぎるのを忘れるほどです。
 滝から、駐車場まで戻ると、滝のそばの涼しさはどこへいったのか、汗ばむ陽気です。そこで、店に入り、何か飲もうかと思いました。すると「ソフトクリーム(わざひ付き)」というのが目に入りました。食べるものでは、わさび好きなので、(酒の肴にわさびということもよくあります)これは、頼まないわけはありません。以前、安曇野で「わさびソフト」を食べたのですが、「わさび風味ソフト」というのが正しいようで、確かに風味はあるのですが、あのわさび独特の甘みのあるからさがないのです。それゆえ、いつかはソフトクリームにわさび入りはないかと、たとえば、ハーゲンダッツには抹茶があるのに、わさびがないのはいかがなものかと思っていた所でした。注文すると、その場で店の人がわさびをすりおろすのです。それをソフトクリームの入った容器に入れて、完成です。「わさびはからいから、すこしずつ食べてくださいね」と言われて、すこしずつトッピングになっているわさびをとっては、ソフトクリームを口に入れるのでした。それはもう、私の願っていた味で、数年来の希望がここに成就した満足がありました。食べていくうちに、ふと考えました。それは、この「ソフトクリーム(わざひ付き)」を「わさびソフト」にしてしまうおうという計画です。そこで、わさびをソフトクリームに練り入れるため、かきまぜたのです。わさびの青さとソフトの白さがまじりあい、のどを通るときのさわやかな感覚は、そうめんに似ています。これは、今後いろいろ、アイスリームにすりおろしわさびを入れるなど実験したいと思いました。
「ソフトクリーム(わざひ付き)」、この時点では、「わさびソフト」にはしていない。
 さて、25日は東伊豆へ向かいました。まずは、黄金崎へ。三島由紀夫の作品でも出てくるこの岬はどうしても見ておきたかったので、早速向かいました。さすがに西伊豆の海はきれいで、上から眺める景色も金色に輝くというように表現した昔の人を、さすがであると感じ入った次第です。ちょと見ただけでは、色の付いた岩があるだけなのですがね。
黄金崎の海は澄んでいて、緑色でした。龍泉洞を見たときの感動がここにありました。
 さて、黄金崎からの帰りに遠くに富士山が見えていましたので、途中、いろいろな所を見て(これは大した感動がなかったので省略します)、そして、山中湖へと向かいました。明日が富士吉田の火祭りなので、山小屋も今日、明日あたりで閉鎖準備に入るのでしょう。それゆえ、山小屋の灯を見に行きました。富士吉田に泊まると夜になってから、富士山を眺めます。昼の富士山の容姿も粛としてはりつめていますが、夜の富士山の山小屋の灯も、それは荘厳な感じがします。それゆえ、いろいろな人に夜の富士山を見せたりしました。その人たちが果たしてどのような感動して、今、それを覚えているかわかりませんが。
 そんな他人のことを考えずとも、私は富士山を見ることが好きで、冬の朝は高いところから富士山を眺めたりしています。その富士山の山小屋の灯を山中湖のそばから見たものです。
 写真では、肉眼では気づなかかった須走口五合目の山小屋、御殿場口の山小屋が写っています。この山小屋は富士吉田口のものであり、この山小屋の道を13回も登ったのかと思うと、体力の限界もあり、あと何回登れるのか、数えてしまいます。
 明日からは、国語教育の仲間との合宿です。伊豆の川奈は初めての場所なので、勉強が中心ですが、やはり初めての場所は楽しみです。
画像処理して明るくしてありますが、左の上の光は、三日月の月明かりです。


前へ 目次へ 次へ
かくかい.net 目 次 かくかいNEWS 作者から  本  開発情報
Copyright 黒川孝広 © 2001,Kurokawa Takahiro All rights reserved.