『21世紀をひらく国語の教育』


(C)Kouya Ohhira 1998


1.概要

国語教育の改革論者、大平浩哉氏の早稲田大学退任記念に発行される論集。論文や実践報告など個性の強い論文集である。大平浩哉氏の略歴と業績目録を収録している。

2.目次

巻頭論文 国語科教育改革への課題 大平浩哉
第一部 国語・日本語教育の問題から
国語教育と日本語教育との連携の可能性
−多文化教育の視点から−
野山 広
「現代かなづかい」成立前夜と岡本千万太郎 小原 俊
第二部 国語教育史から
大正自由教育における学びの共同体の揺籃
−秋田喜三郎の読方教授から学ぶもの−
北林 敬
『赤い鳥』綴り方の現代的意義
−生活綴方との対比に見るその価値について−
本間 理
「国語の力を豊かに培う古典教育」論の展開 藤原 マリ子
ハード漢文からソフト漢文へ
−日本漢文の見直しと語学教育への脱皮−
石毛 慎一
明治期における評価の史的変遷 井上 真地子
第三部 教室の実践から
(読解・表現の指導)
「象が人間の言葉を話すのはどうしてなの」 坂口 京子
「私」をさぐる表現指導−一文字課題作文による授業開き− 横堀 利明
小・中学校における近代俳句教材の考察 岩崎 淳
小学校における古典学習
−小学生から古典にふれさせ、古典に親しませる試み−
中村 孝一
(古典の指導)
「自己教育力を引き出す古典教育
−選択科目「古典U」のゼミナール授業−
山本 俊之
古典を主体的に読む
−意見交換を中心にして『枕草子』を読む−
熊谷 芳郎
古典の指導と客観テストについての考察 斎藤 裕
(指導の方法)
大学における授業の活性化を求めて
−「国語表現法」の授業実践に即して−
町田 守弘
音声言語指導の問題点と提言 山下 勇人
ティーム・ティーチングは「国語科」を救えるか?
−川越第一中学における実践から−
伊藤 博
創造力・思考力・表現力を育てる授業の工夫 黒川 孝広
大平浩哉先生略歴
大平浩哉先生業績目録(抄)
大平浩哉先生退任記念論文集の刊行にあたって 町田 守弘

3.書籍情報 

著 者 大平浩哉先生退任記念論文集編集委員会 (C)Kouya Ohhira 1998
書 名 『21世紀をひらく国語の教育』
発 行 1998年1月16日 初版第一刷
書籍番号 ISBN4-7500-0204-6 C3037 \3800E
定 価 3,800円(税別)
判 型 B6判、上製(ハードカバー)
ページ 287
出版社 株式会社 愛育社
 〒101 東京都千代田区猿楽町1-4-11
 TEL 03-3291-8600
 FAX 03-3291-8607

4.執筆者紹介 

大平浩哉 早稲田大学教育学部教授
野山 広 文化庁文化部国語課専門職員(日本語教育)
小原 俊 調布中学校・高等学校非常勤講師
早稲田大学大学院教育学研究科博士課程
北林 敬 東京都立目黒高等学校教諭
早稲田大学大学院教育学研究科修士課程
本間 理 新潟県立三条高等学校
藤原 マリ子 東京都立新宿山吹高等学校教諭
早稲田大学大学院教育学研究科博士課程
石毛 慎一 神奈川県立神奈川工業高等学校教諭
早稲田大学大学院教育学研究科博士課程
井上 真地子 早稲田大学大学院教育学研究科修士課程
坂口 京子 荒川区立第四中学校教諭
早稲田大学大学院教育学研究科修士課程
横堀 利明 東京都立北園高等学校教諭
岩崎 淳 学習院中等科教諭
早稲田大学大学院教育学研究科博士課程
中村 孝一 常葉学園大学教育学部附属橘小学校教諭
山本 俊之 富山県立平高等学校教諭
熊谷 芳郎 埼玉県立白岡高等学校教諭
斎藤 裕 栃木県立真岡高等学校教諭
町田 守弘 早稲田大学系属早稲田実業学校高等部教諭
山下 勇人 東京都立駒場高等学校教諭
伊藤 博 川越市立川越第一中学校教諭
黒川 孝広 早稲田大学大学院教育学研究科修士課程

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