鴛鴦呼蝉庵日乗

2006.06.25  社会のための営業

 渋谷で営業でした。営業と言っても売り込みよりも、基本的な見方について伝授したり、家族関係をよくしたりとか、直接的な営業ではないのです。売り込むだけなら誰でもできて、そしてアピールすることを願っている方もいて、でもそうではないのです。アピールを願う人の方の姿勢には、実は、迷いや狭い視野になりやすいので、視野を広く持つことが大切であり、そのことを理解してもらうことなのです。単に自分のところだけが営業成績がよくて、それでいいというわけではありません。また、自分の営業成績を他へ還元するということでもありません。
  たとえば、よい商品があるとします。しかし、それは他の商品に比べて高いので、売れなくなる。しかし、その商品は高いけれど、長持ちをして、使いやすい。それでも安くて粗雑な商品が売れるとすると、文化はほろびていきます。
  一番いい方法とは何か、そして、30年後を見据えたら、今、なにをすべきなのか。その結論は技術力の向上ではなくて、基本的な姿勢や価値観の向上にあったのです。その基本を伝授するために、いろいろ工夫していくのですが、なかなか聞く耳を持たない人がいると、伝え方に苦労します。社会をよくするための営業なのですが、そうは行ってられない所もあって、今日も、合同の営業なのに、実は苦しい事情の所もあって、でもがんばっていました。そういう姿を見るのは忍びないのですが、でも、もしかしたら、その場所を望む人もいるわけですから、そういう選択肢を残すことも必要かもしれません。
  画一的になることは、個性をなくすことです。画一的な単線の教育制度は、いずれ破綻します。
  自分の所でなく、他の所を勧めると、そんなことをしていいのですかと聞かれます。自分だけが儲かるためではないのです。子供を商品として見ているのではないのです。子供のため、そして社会をよりよくするためなのですから、それは当然です。それがわからないと、視野を狭くしていて、そして子供のことに気がつかない大人になってしまいます。

 少年犯罪が減っているのに、なぜマスコミはあれほど書き立てるのか。それは売れるからです。今回のワールドカップのサッカーの試合についてもそうでした。あまりにもマスコミの過熱ぶりと論調の画一的な姿勢に、どこかファシズム的な匂いを感じました。気をつけないとこの風潮はいつまでも続きそうです。
  川淵さんの言動もそれを封じ込めるためかもしれません。

 まだまだ、見ぬく力を養う必要はあります。

 一品に追加。
「あっちこっちふきん」 テイジン
TVドラマ「すいか」DVD BAP
映画「Love Letter」 キングレコード
映画「 打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか? 」
アニメ「ほしのこえ」 コミックス・ウェーブ
アニメ「東京ゴッドファーザーズ」 −

[今日の記録]
睡眠時間:5:00就寝、8:30起床、3:30時間。
天気:曇
最高気温:24度

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