鴛鴦呼蝉庵日乗

2006.05.11  福助礼賛

 どうみても、梅雨入りの感がある関東地方です。多分、梅雨なのでしょうね。そして梅雨明けも7月早々だったりします。

 新橋演舞場の歌舞伎公演に行ってきました。午後の石川五右衛門は葛籠抜けが迫力満点であり、気合い十分です。御土砂もなかなかいい味でした。まさかの時代を受けたのもあって、そういう工夫が面白いところです。
  で、福助の京鹿子娘道成寺、襲名公演の時以来の東京での公演だということで、襲名の時は見ていませんでしたから、お初でした。見てすぐに、中村歌右衛門に似ていると思いつつ、中村芝翫のとはかなり違っていると感じました。終演後に知り合いの関係者に尋ねたら、中村芝翫は音羽屋型、中村福助は成駒屋型というのです。それで違いがはっきりました。
  初めて見た福助の表情、踊りとも、秀逸であり、現在の女形では中村雀右衛門の次は中村福助であると思います。
  そして、中村歌右衛門の名跡を継ぐのは中村福助しかいないでしょう。そう確信できた舞台でした。ただ、歌舞伎座立替えがあるから、襲名するとしてもあと数年はかかります。中村福助が50歳を超えて襲名となりますが、襲名は若い方が良いと思います。若いときに襲名すると、それからの姿勢が大きく変わりますから。
  市川亀治郎は迫力ありました。以前は中村福助が役で見たのですが、迫っていましたね。とくにまばたきしないで演じる姿勢は関心。菊五郎は瞬きが多すぎて、芝居が大味になりやすい欠点があったので、瞬きや表情などは気になります。その点、亀治郎は合格です。
  隼人が大きくなりましたね。児太郎は小さいけど、声もいいし、存在感があります。そんな次の次の歌舞伎世代が出た舞台で、中村福助が演じるということの意味は大きいかと。偶然、手元に落ちたのが、福助の手ぬぐい。開いたら、子役の名前もありました。子役の名前も入れるなんて、さすが福助です。以前、中村雀右衛門の時にも手ぬぐいを偶然、手元に落ちたのですが、それも以下に。。デザインやサインなどいろいろな版権がありますが、一応下に写真を。中村雀右衛門の手ぬぐいは普段使いをしていますが、福助のはもう少ししてから使おうかと。

中村福助の手拭い。右の文字は「京都鹿子娘道成寺」。若手に配慮したデザイン。福助の人柄そのものです。
中村雀右衛門の手拭い。品よくまとまった作品。

 

 ゑり菊で風呂敷を購入。普段使いのがほつれてきたので。紺色がなかったので、すこし暗めの色に。べつにどこで購入してもいいのですが、何故か験担ぎのようにして、ゑり菊で購入しています。

 Font.size は整数型なので、それにreal、extend型を入れようとして、苦心中。つまり、10ポイントではなくて、10.5ポイントなどの指定をしようして苦心しています。Font.Heightで指定しても、RichEditでの表示は、丸められてしまいますね。どうしようか思案中。Font.Heightで工夫するしかないかもしれません。一太郎とかwordでの指定はどうなるのか、もう少し調べてみます。

 昨日の大津先生への連絡、本日は立ち会えませんでしたが、GPの件、うまくいくことを願っています。

 久しぶりに一太郎のマクロを作りました。「ひらがなフォント変更マクロ」です。InDesinでは合成フォントがあって、漢字とひらがなのフォントを分けて使うことが出来ません。そこで、マクロ作成です。極めて簡単なのですが、一つ一つ文字コードを選んで、フォントの変更です。以下にそのソースを。来週初めぐらいにvectorには公開される予定です。これで、游築5号仮名や、游明朝仮名などが使えます。ようやく安心。やっぱり、仮名は築地の5号系統か、36ポ系統ですね。印字してみて、やっと思いの本文書体が出来たような気がします。次の一太郎ではぜひ合成フォントができるようにしてほしいですね。

ErrorBreakMode(0,0,0)
WarningMode(0)
%フォント = ChooseFontDialog()
if %フォント("FONTNAME")<>"" then
message(%フォント("FONTNAME"))
for %i = &h829F to &h82F1
SelectStringAll(Char(%i),3,0,0)
CharacterAttribute(.和文フォント名=%フォント("FONTNAME"))
CancelAllRange()
next
end if

[今日の記録]
睡眠時間:5:30就寝、9:00起床、3:30時間。
天気:小雨
最高気温:23度

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