鴛鴦呼蝉庵日乗
2005.08.02  11時間30分

 富士吉田第三日目。富士山です。再びですが、さすがに年齢と共に体力の衰えは隠せず、9合目から少々辛くなってきました。登れないことはないでしょうが、そろそろ終わりにしてもいいかと。19回も山頂に立つと、気象ドームがなくなったりと、いろいろ変わることもありますが、頂上からの眺望は変わりません。今回は雲が多くてあまりよく見られませんでしたが、朝には甲斐駒ヶ岳や北岳も見えて、なかなか壮観でした。東京湾の位置を確認しようと思いましたが、なかなか無理で。
  登りの途中、太子館のご主人と立ち話。最近の人のためには、700あったベッドを500に減らし、頭と足を交互にして寝ていたのをやめて、まくらをちゃんと整えたそうです。料理も1品増やして、洋風のものにして、全体的に女性が使いやすいようにしたそうです。その甲斐あって、女性の登山客の利用が多く、今年ははほぼ満杯だそうです。さすが老舗の太子館だけあって、設備や心遣いはいいと思いました。怒っていても目はやさしいので。

 夜、人の世の表と裏ついて考えました。多数決が正しいように思えるのですが、下手をすると人気投票になる。責任を伴う多数決なら、何もしない方向へ行きやすい。それゆえ、建前と本音、柔軟な運用が大切で、その運用次第で、世の中、かわっていくのです。それがわかるかどうかですね。人とのやわらかさを示すのも必要です。

富士山の登山記録です。大体の通過時間を示します。
6:40 五合目発
7:10 六合目
8:00 花小屋
8:10 トモエ館
8:20 鎌岩館
8:25 富士一館
9:20 東洋館
9:55 太子館
(昼食)
10:45 太子館発
11:20 白雲荘
11:50 富士山ホテル
12:30 御来光館
13:50 山頂着
15:00 山頂発
16:10 亀岩
17:00 環境省トイレ
17:10 獅師岩
18:10 五合目着

 今回は丁寧に日焼け止めを塗ったのですが、それでも手の甲は日焼けをしました。日焼けをすると、疲労するので、日焼け止めは必需品です。でも、唇を塗り忘れたので、唇が日焼けして、夜になってか皮がむけました。
  水筒は重いので、500mlのペットボトル飲料がいいでしょう。気温は五合目が20度程度、山頂は10度でした。

 夜、需要と供給との関係、期待と支援について議論。かなり深い議論でした。

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