鴛鴦呼蝉庵日乗 2003
  2003.12.13  2日連続徹夜   
 

 先に就寝記録。-:--就寝、-:--起床、0:00睡眠。そう、昨日と同じです。 世間でいわれるところの徹夜。実際は寝ないことなので、徹昼徹夜徹朝ですね。徹日かもしれませんし、徹時かもしれませんね。
  昨日も徹夜でしたから、二日間の徹夜。大学以来ですね。こういうことは。この年でするものではありません。それにしてもどうして眠くならなかったのか自分でも不思議です。このまま寝なければ、あと数日で死にます。まあ、そんなことはないでしょう。今日はきっと、ころんと、寝るでしょうね。
 意識ははっきりではないにしても、一応認知できますし、好悪の感情さえ引き起こすこともできます。まだまだ生きています。
 で記録に徹夜の状態を。胸焼けに似た症状ですね。それと、腰と尻が痛く、太股のむくみが激しいですね。それと、時折、目の前を光がよぎります。閃光ですが。そして視界がぼやけます。視力の低下も顕著ですね。さっきまで見えていたものが見えなくなる。それと動悸。ちょっと動くと動悸の予兆が出ます。食事は普通にとれますね。ただ、水分をほしがります。吐き気は時折。これは、徹夜のせいではなくて、胃の異常でしょうね。体内時計の異常になりますから、対応は慎重に。
 中学の頃、初めて徹夜したとき、父親は「寝るな。寝ると夜寝られなくなる」と言ってましたが、寝てしまいました。で、その通り夜に寝られませんでした。そういうものですね。寝ないのが一番、体内時計を整えるのにいいかもしれませんが、でも眠くなったら終わりです。
 売れっ子芸能人のような睡眠時間で、ご心配してくださる方には申し訳ないのですが、でも、こういう状態はまだまだ続きます。なぜ寝ないのか。たぶん、あせりでしょうね。したいことがたくさんある、欲、業、カルマですね。だからこそ、寝ない。しかしそれでも達成感はない。時間がかかるからかもしれませんし、目標が高いからかもしれません。で、そうなると、反動してすべてを捨てなくなります。いろいろな関わりも、人生も。そういう状態が鬱ですね。幸い、今は鬱ではないので、比較的、楽観的な見通しでいます。
 人間ってちょっとしたことやちょっとした一言などで、意識がすっかり変わったり、落ち込んだりしますから、ちょっとしたきっかけから何か発展があるかと、思っています。

 この時期はクリスマスの装いですね。この時期になると、バレエを見たくなります。ここ何年も見ていませんが、以前は毎年、松山バレエの「くるみ割人形」を見ていました。森下洋子さんが40代のころで、脂ののりきった頃でしたね。今もそのテクニックと表現はすごいと思います。最近はいかなくなったのは、時間がなくなったからですね。
 チャイコフスキーのバレエはなかなかいいと思います。曲が華やかですね。大きなホールには似つかわしい音だから、好きですね。あの雪の降りはじめるような序曲、一幕の終わりの気球に乗って上へ行く場面、クララの背が小さくなることを示す、ツリーが伸びていくところ、それぞれの場面がお菓子のように甘い香りをただよわています。そんな幸せに気持ちになるのが、バレエですね。
 で、そのバレエですが、五反田のゆうぽうとやメルパルクなどで見るのが多かったのですが、その時に、3回に1回は今は亡き高円宮が来てましたね。まだお子さんが生まれる前です。生まれてからはじめてお子さんと一緒に見に来たのもたぶんゆうぽうとではないでしょうか。バレエ好きな皇族だと思いました。若くして亡くなりましたが、芸術文化について造詣が深かったようですね。
 バレエを見ていて、そのマイムや跳躍、表情、どれをとっても、豪勢なのに、チケット代金は比較的安いと思います。帝劇の方が高いですからね。多くスタッフを動員しているにもかかわらず、どうして興行できるのか、いつも不思議でした。出演者数で入場料を割ってみるとわかりますが、音楽のライブに比べて、バレエの方が人の数が多いですからね。その意味では、お得だと思います。
 もっとも、そうは言っても、今は行かなくなりました。行きたい気持ちはありますが。先立つものは懐ばかりなり。

 本日購入の書籍。
○『文字』創刊号 ミネルヴァ書房
○安野光雅『青春の文語体』
○マイケル・ポランニー『暗黙知の次元』ちくま学芸文庫

 忙しさとは充実感があるから、いいはずなのですが、今の忙しさは充実感がありません。というのは何の工夫もないからです。新しいもの工夫していくことで、新しいことが見えてくれば、それは楽しいのですが、そうでない、予定調和的なものは、どのようにしてもつまらないですね。

 会議が長引いて、学会に行けず。残念。竹長先生に申し訳ないです。古田拡先生もお見えだったのに、残念です。

 オペレーターがオペレートできなくて、システム管理者がいない部署でトラブルがあると、パニックになるようですね。そうならないために危機管理が大切ですが、そういうことをしていないから、起きるわけであって、そのために、時間をとられて、自分のことができなくなり、そして、そのまま何もなかったように終わります。そういうもんですかね。

 すっかり紅葉も終わりかけて、銀杏の黄色がすこしずつ霞んできました。まもなく冬。日々の寒さもひとしおです。寒いときだからこそ、引き締まる人たちがいて、受験生ですね。もっと引き締まって、自分の進路をつかんで欲しいです。

 ま、どうあがいても、明日は来ます。


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