鴛鴦呼蝉庵日乗 2003
  2003.09.07  インタラクティブ 
 

  ネットはインタラクティブと言われますが、双方向で通信することは、あまりあませんね。むしろ、見るだけ、発信するだけというのが多いと思います。携帯のメールもそうで、双方向に見えますが、片方向の時間差があるものと言えますね。本来の意味の双方向と言えるのか、リアルタイムの双方向は電話やチャットになりますね。
 で、もう一つの双方向、変形双方向というのがあると思います。たとえば、この日乗ですが、比較的読まれているようで、月に1回ぐらい、書いたことについてご意見などいただきます。つまり、こういうことですね。反応を直接いただく。これが変形、つまり媒体を超えた片方向の延長を双方向して認めることができます。

 もう一つ考えたのが、間接型の双方向ですね。例えば、この日乗を見た人がいます。で、その人と私は交流がない。しかし、私はその人のサイトを知っていて、その人の日記を読んでいるとします。すると、お互いは全く知らないのに、お互いの日記を通して、知っていることになりますね。そして、日記に書いてあることについて関連した記事を載せる。お互いにしていくことで、直接交流がなくても、間接的に関係している。これを間接型の双方向と言いたいと思います。間接型双方向という言葉はないのですが、しかし、間接的に関係をもつのであって、それは、関係性だと思います。

 以前、他の人の日記を読んでいた、招待されて読んでいましたが、その人も忙しくなって日記を書くことをやめてしまいました。そうなると、私の日乗は読んでいるのか、片方向になります。
 現在は他人の日記を読むことはありませんが、どこかで、ここで書いたことを話題にするとなると、それは関係性が生じていると言ってもいいと思います。
 その関係とはということになると、意義はまだ整理できませんが。

 ここで書いているのも、大して事は少ないですし、私の行動全てではないので、日常を書くと言うよりも、日常考えたことで、日常ではないものを書いているのです。日常考えることは、どの牛乳を買うか、昼は何を食べるかとかいうことですね。そういうことはつまらないから、実際は日常ではなくて、普段考えないことを考えたから記すのではないかと。つまり日常生活の中の、非日常のことを書いているというのが正解のようです。
 非日常だからこそ、楽しいのだと思いますね。

 いずれにせよ、書き続けていくことで、何か生まれる、書くことは記すことであり、自分の記録とは、自分を見つめる行為であると思います。書いた内容ではなくて、書くという行為が大切ですから、書き続けるということが大切なのでしょうね。内容はどうでもいいのですから。書くことで、その人の存在価値があるから。

 四人展終了しました。サイトに公開するのは、今日できるかわかりませんが、がんばります。再来年、またご案内します。

 2:00就寝、9:00起床、7:00睡眠。


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