鴛鴦呼蝉庵日乗 2003
  2003.07.16  自己確認

 吉祥寺で会食でした。日頃はカキ(オイスター)をたべないのですが、今回出されたのはおいしかったです。ちょっとおおぶりなので、あとの食事があまり進みませんでしたが。食べ過ぎないように注意しましたが、もともと出されたものは残すと申し訳ないたちなので、けっきょく食べ過ぎました。胃が痛い...。

 帰りの電車の中で、サラリーマンの疲れた様子を見て、同情してしまいました。その後、駅からバスですが、乗車している人を観察しようとして、すぐにまぶたが閉じてしまいました。そのまま気が付いたら降りるバス停の寸前でした。かなり疲れたのかもしれません。そのままぼぉっとして帰宅して、思わず「ただいま」と言ってしまいました。壁に言ってもしかたないのに。その時、ふと自分の所作が面白く感じて、多くのサラリーマンの場合は、「ただいま」と言って、「お帰り」と迎える人がいるのですね。迎える人がいるから「ただいま」と言えるわけで、迎える人がいなければ「ただいま」と言う必要はないです。それでも「ただいま」と言うということは、それは帰った自分が自分を迎えているのですね。自分を待っている人を演ずることで「ただいま」という台詞が出るとすれば、「ただいま」というのは、自分の存在価値を確認する所作なのかもしれません。
 存在価値を求めるから「ただいま」と言って、「お帰り」という確認が欲しいのでしょう。それゆえ「ただいま」と言っても、家族がテレビに夢中で、「あら、帰ってたの」とか言われると、存在価値が無いように感じてしまいます。
 「ただいま」は家族への挨拶ですが、その実は自分の存在価値を認めたいという台詞、行為だといえるのではないでしょうか。だから、自分でも「おかえり」という言葉を想定するのだと思います。

 本日、頼まれ原稿に書いた文章です。


●受験生心得
1.暇を作らない。暇を作ると今のままでいいのか、大丈夫かと不安になる。不安になるときは、不安な気持ちをつくるだけの余裕があることになる。勉強することに疑いを持ってはいけない。暇を作らず絶えず勉強。安心は勉強量に比例する。
2.苦しいのは自分一人ではない。全国の高校3年生が同じ思いをしている。80万人以上が受験に望む。だれでもが苦しい。だからこそ、がんばる。
3.一生に一度。これほどまでに多くの科目を勉強するのはこれが最後。70年以上の人生で、たった28週間がんばるだけ。一回勝負だからこそ、28週後に全力を出し切れるように体力と脳力をつける。
4.米。パンは体内での燃焼時間が短い。朝昼晩と米を中心の高タンパクの食事をとるように心がける。間食には炭水化物や脂質の多いものはさける。
5.規則正しい習慣。規則正しい習慣は脳の動きを活性化する。ゆっくり深呼吸して、意識を集中する。9月に入ったら週に2時間以上テレビを見てはいけない。
6.タフになる。常に強きであること。弱気になれば志望校も下げて、勉強意欲も下げ、勉強時間も下がる。強く願うこと。そしてがんばればできると、常に言い聞かせること。
7.話すこと、しかられること。行き詰まったらだれに愚痴を言うこと。受験は自分の弱い心との対決。だから苦しい。弱くなったら家族や友達と話をして発散する。そのために家族はいる。そして、弱くなったら弱い自分を叱ってくれる人にずばり叱られに行くこと。自分で気合いを入れられないなら、だれから気合いを入れてもらうしかない。
●気分転換心得
散歩する、星を見る、受験体験記を読む、オープンキャンパスに参加する、体操をする、歌う、踊る、風呂に入る、使い変わった参考書を捨てる、なわとびをする、図書館に行く、牛乳を飲む、滝に打たれる、4月からの大学生活を夢見る。
●最後通告
9月になって、気合いがない人には志望校変更を要する通告をする。覚悟されたし。


 ほとんど脅迫ですよね、これだと。これで効くのかは結果を見るしかありません。

 5:00就寝、7:10起床、2:10睡眠。さすがに眠くてしかたありませんでした。明日は会議なのて、少し早めに就寝します。ちょっと疲れが溜まりすぎているので。

 最近、書くことが淡泊になっている気がしてます。ネタ切れですかね。さっきまでは覚えていたのに。


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