2002.11.15 紅葉
 紅葉はまだらな方が美しいと思います。赤一色の美しさもありますね。京都の神護寺の紅葉はみごとに赤く、それは美しいものです。それもよいけれど、いろいろな植物、黄色や赤、くれない、それぞれの色が重なり合って美しいハーモニーのように、それぞれが個性を出して合っている、そんな感じがする、いわば全体的な美しさというものがあると思います。田近先生に尋ねたら、都留文科大のどうだんつつじはもうすっかり紅葉しているとのことでした。見たいですね。河口湖はすでにピークを超しました。今年は夏が暑いから紅葉前に散っているものもあります。年ごとに違うからいいので、毎年同じ紅葉では困ります。違いが美しさなのです。そう感じるのは、生きているから。そう考えるのです。

 思い出はいい時も、悪いときもあります。悪い思い出、いい思い出。それぞれ記憶に残るという点では一緒です。そうして一年前を思い出す。その繰り返しでしょう。去年の紅葉、今年の紅葉。そんなこと、今日は考えました。一年前は何をしていたのか。それを考えていました。それで自分の足跡が見えればいいのですが。

 今日、ゼミの帰りで、田近先生と研究共同体のことを話しました。ゼミは個人の活躍が必要です。しかし、個人主義ではないのです。共同で作業し、お互いを高め合う必要があります。それが研究共同体、つまり自立と共生です。自分を磨く。お互い磨く。それが共同体なのです。そんな理想をずっと考えてました。途中疲れることもあります。でも、あきらめてはいけないなと感じました。

 帰りに郵便局に行って速達を出してきました。最近、夜間窓口に行きます。昼間に行く時間がなくなったからです。夜間窓口はいつも列になっていて、今は通常郵便も出せますから、便利になりました。

 今日は回想が多いのですが、別に末法思想ではありません。ただ、昔を振り返るというのは、野球選手のスランプ状態脱出と同じで、好調な自分を取り戻すいい機会です。今週は日曜も出勤です。忙しい方がかえっていいかもしれません。 

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