鴛鴦呼蝉庵日乗
  2002.10.08 朝餉
 生まれてこの方、朝ご飯をいわゆる、朝食の食卓の経験の記憶がないので、いつかしてみようと思っています。以前、練馬のアパートに住んでいた時は、職場まで自転車で15分でしたから、7時に起きても余裕でみそ汁と納豆、卵にご飯というメニューでした。みそ汁はいつも豆腐とわかめ。牛乳用の鍋で一人分を作るのですが、テーブルがないので、流しの横に置いて、その下の扉を開けて丸椅子で食べてました。はたからみると、なんと不格好だったと思います。夕食を作るときは、風呂を作り、掃除をしながら野菜を炒めて終わるのですが、朝食はみそ汁を作るのもほんの数分ですから、すぐに食べられます。
 しかし、現在地に越してからは職場まで40分となり、7時に起きたらみそ汁を作る時間がありません。でも、朝食はしっかり食べないと持たない方なので、なんとかしようと思いました。体調を崩してから昼ご飯、夕ご飯で食べるお米はスプーン2杯程度でしたから、これだと、米の力がつかないと思い、朝食はなんとか、茶碗に半分まで食べられるようにしようと計画したのです。茶碗に半分と、極小納豆2個、卵という生活で、子供の頃は味が濃かったので、一人暮らしをしてから醤油を使わなくなり、納豆のそまま軽く練って食べるのです。醤油のない納豆というものは、味気なく、食べるのに苦労しますが、それでも、なんとか慣れれば食べられます。
 昨日の朝、ついに意を決して、6時40分に起きて、久しぶり、10年ぶりでしょうか、朝ご飯に味噌汁を作ることにしました。昔と同じ、豆腐とわかめです。ちょっと出汁が薄く、味噌が濃かったのですが、なんとか食べられました。一週間もすれば昔の味を作れると思います。残った豆腐を入れる容器も買ってきましたので、あとは、五右衛門豆腐か、三之助豆腐を買うだけなのです。夕食に豆腐を欠かせない私は、若い頃は安い充填豆腐で我慢しましたが、最近、食のおいしさに目覚めて、五右衛門豆腐か三之助豆腐にしています。いい味ですからね。みそ汁の具にもいいと思います。
 しばらくなれたら、目玉焼きやらサラダやら作ってみようと思います。そのためには早起きをしないといけませんが。油も極力使用しないので、目玉焼きは水焼きにしようかと思います。水焼きという言葉はないと思いますが、私が勝手に作ったもので、フライパンを熱して、卵を入れて、7分焼けの時に水を入れて、少し煮るようにするのです。これで、卵全体に火が回ります。フライパンから卵を離すのも楽になるのです。だし汁を入れてもいいかもしれませんね。自分にあった方法が一番ですから。料理は。

 今日買ったCD。Distray 、Mirageの曲。実は何も知らないのですが、衝動買いです。曲もメンバーも聴いたことがないのに買うのは、かなり勇気が要ります。この名前でわかる方もいらっしゃるでしょう。そうです。Matinaなのですよ。最近の興味は。なぜって、どうして限定版を多く出して、存在できるか。その力は、魅力は何か不思議なのです。Matinaの社長が精力的に活躍していて、プロデュースもしているのですが、その成果はどのようなものであるか、気になったので、聴きたいと思いました。ただ、数の少ないCDですので、レンタルにはなく、中古で購入です。でも、聴くのはかなり後になるでしょう。心して聴かないと期待はずれのショックが怖いからです。なら、買わなければいいのですが、昔から知りたいものは知らないと気が済まないので、買ってしまったというわけです。これがいつか自分のためになればいいのですが。

 昨日は2時過ぎまで仕事でした。今日もあと1時間はかかります。睡眠時間がここのところ、不足しています。電車の中だとよく眠れるというのも困りものです。

 茨木のり子さんの『六月』のように、「一日の終わりには一杯の黒ビール」というわけにはなかなかいきませんね。仕事を持ち帰る人間にとっては。酒飲みに思われていますが、家ではほとんど飲みません。仕事にならないので。というのも、飲むときりがない。1リットルは当然で、2リットルぐらい飲みますからね、ビールなら。だから、経済的にも健康的にもよくないので、抑えていて、それで年に数回、外で飲むときに集中するのです。その方が健康によくないのですが。

 さて、仕事に戻りましょう。

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