鴛鴦呼蝉庵日乗
  2001.10.31 寝不足の記
 今年は寝不足が続いて、夏休みには充実した睡眠が取れたものの、かなりの時間は遅く就寝しています。長崎学会に向けて、かなり深夜までがんばって、その勢いそのまま続いています。8月下旬より9月いっぱいまで、かなり体調が悪くて、体重も減り、いろいろなところで不都合は出て、また一時的に遠近感もおかしくなったり、夜歩くと街灯の光が強い残像として残って見えにくくなるなど、いろいろでした。肝臓が原因かもしれません。背中が時折痛みます。
 それでも、春の健康診断ではいままで以上に健康体であって、異常なしでした。健康というものは、不思議なもので、寝不足が続いている状態の方が良好なのです。なかなかうまくいきません。
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 その寝不足の状態でも、夜の散歩は続いています。1時間ほど歩くのですが、腰痛がひどくなったり、座骨神経痛が出たり、歩くことで逆に健康になっていない傾向もあります。もっとも、それは寝不足からくるものかもしれません。寝不足で歩くと、目をつぶって歩いてしまいます。目を閉じて6歩ほどすると、目を開けて先を確認するのです。以外とそれが楽しく、どこまで目をつぶれるか、その限界を試そうと、して道の外にはずれたりします。
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 寝不足の時におもしろいのが、電車に乗っていて、立ったまま寝ることです。足ががくっとしないように工夫する必要がありますが、10程度なら眠れます。人間適応能力があると、どのような状況でも力を発揮します。それは、極限状況だからこそ、その極限状況を楽しむのでしょう。楽しむというと語弊があるように感じますが、実際は自分の境遇を楽しんだりします。それでうれしい状態にあるのです。
 まだまだ学会の仕事もいろいろあり、寝不足の状態は来年の春までずっと続きます。いろいろな方に心配をいただいていますが、それでもなんとか生きています。ご安心を。

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